現在、日本の外国人材採用は大きな転換期を迎えています。2026年4月1日から施行された新ルールの適用や、特定分野での受け入れ制限、さらに2027年4月施行予定の「育成就労制度」に向けた準備が加速しています。
受入れ企業の皆様が「今、何をすべきか」を明確にするための最新トピックを解説します。
1. 特定技能に「新3分野」が追加、全16分野へ
2026年4月1日より、人手不足が特に深刻な以下の3つの分野が正式に追加されました。
- リネンサプライ
- 物流倉庫
- 資源循環(廃棄物処理)
これにより、特定技能1号の対象は合計16分野に拡大しました。これまで「特定技能」の枠組みに入っていなかった物流業界や環境関連企業でも、即戦力となる外国人材の長期雇用が可能になっています。
2. 「外食業」分野の新規受け入れが一時停止
大きなニュースとなっているのが、外食業分野における新規受け入れの停止です。
- 現状: 受入れ見込み数(上限)に達する見込みとなったため、2026年4月13日以降、新規の在留資格認定証明書(COE)の交付が原則停止されています。
- 企業の対応: すでに外食業で就労している方の在留期間更新や転職は可能ですが、他職種や海外からの新規呼び寄せは極めて難しい状況です。今後の枠の再編や追加の閣議決定に注視が必要です。
3. 【実務の重要変更】定期届出が「年1回」に集約
受入れ機関(企業)の事務負担を軽減するため、これまで3ヶ月ごと(四半期)だった定期届出が「年1回」に統合されました。
注目の期限:2026年5月31日 改正後、最初となる定期届出の締め切りが今月末に迫っています(2025年4月〜2026年3月分)。回数が減った分、1回に提出する書類の整合性や、受入れ機関の適格性確認書類の添付など、チェックが厳格化されている点に注意が必要です。
4. 2027年「育成就労制度」への移行スケジュール
「技能実習」に代わり、特定技能への移行を前提とした「育成就労制度」が2027年4月にスタートします。
- 2026年中: 育成就労の詳細な運用要領が続々と公表される予定です。
- 2027年4月: 制度施行。技能実習生の新規受け入れは停止され、順次「育成就労」へと切り替わります。
- ポイント: 新制度では「転籍(転職)」の制限が緩和されるため、企業側には「選ばれる職場づくり」がこれまで以上に求められます。
今、企業が取り組むべきこと
法改正や運用の変更が激しい今、以下の3点を優先的に確認してください。
- 5月末の定期届出: 書類の不備がないか、登録支援機関と連携して早急に準備を完了させる。
- 外食分野の採用計画見直し: 外食業での採用を予定していた場合、特定技能以外の選択肢(「技術・人文知識・国際業務」など)の検討や、他分野への転換を検討する。
- 2027年を見据えた環境整備: 育成就労制度が始まると、人材の流動性が高まります。給与体系の見直しや、日本人社員を含めた多文化共生の教育を今から進めておきましょう。
besokでは、これら最新の法規制に基づいた最適な外国人材活用のご提案を行っております。制度の解釈や手続きに不安がある方は、お気軽にご相談ください。
